経営者が、月に二度だけ集まります。
食べて、学んで、遊ぶ。それだけの會です。
ここで何かを売られることは、ありません。
堂島米会所を描いた錦絵(パブリックドメイン)― 世界で最初に「先物」が生まれたとされる場所
メソポタミアの遺跡から、約五千年前のサイコロが出土しています。 文字を持つ前から、人は賭けていました。ローマの闘技場でも、江戸の富くじでも。
賭けとは悪癖ではありません。まだ無い未来に、いま持っている何かを差し出すこと。 その能力を持つのは人間だけです。歴史上、何度禁じられても、一度も消えたことがありません。

いま世界最大級の保険市場ロイズも、始まりはロンドンのコーヒーハウスで船に賭ける賭博でした。

東インド会社への出資は、航海の成否に金を張る行為でした。「株式会社」という器を得て、博打は投資と呼ばれるようになりました。

器がなければ、禁令の対象。「取引所」という器を得て、先物取引になりました。
上記三点の図版はイメージです。
一七三〇年、大坂・堂島。ここで、まだ実っていない米に値段がつきました。 収穫前の米を売り買いする。現物は、まだ田んぼの中にあります。 あるのは「これから起きること」への読みだけです。
はじめ、幕府はこれを賭博として禁じました。繰り返し禁令を出しても、止まらなかった。 そこで八代将軍・徳川吉宗が方針を転換し、帳合米取引を公認します。 限月、差金決済、清算 ―― 現代の先物取引所と同じ設計が、そこで完成しました。
賭けることと、商いをすること。この国では、もともと同じものでした。 それが分かれてしまったのは、ずっと後の話です。
この會の名は、そこから取っています。そしてもうひとつ、 「張る側ではなく、胴元側から世の中を見る」という意味を重ねています。
堂島米穀取引所の立会場(昭和初期の写真)。
大坂・淀屋の米市が堂島へ移る。米を担保にした取引が始まる
堂島米会所、幕府公認。帳合米取引(差金決済)が制度として成立する
シカゴ商品取引所(CBOT)設立
CBOTが先物契約を標準化。堂島から百三十五年後のこと
米穀配給統制法により、堂島の取引は幕を閉じる
堂島取引所に「堂島コメ平均」が上場。三百年の物語は、いまも続いている
遺産は、今日も世界の市場で動いています。
世界中のトレーダーが使うローソク足チャートは、日本の米相場が産んだ道具です。 限月も、差金決済も同じ。堂島で組み上がった仕組みが、いまニューヨークでもロンドンでも動いている。 私たちは、その発明をした国の側にいます。
二十世紀初頭に年三千時間だった日本の労働時間は、いま約千六百時間。
人類は百年あまりをかけて、暇になり続けてきました。
コロッセオ ― 五万人を集めた「遊びの器」の原点(Wikimedia Commons・CC)
スクールの語源は、ギリシャ語のスコレー = 暇。 手が空いた人間が、知識ある者のもとへ集まった ―― これが学校の始まりです。 人は、暇になると学びと遊びに集まる。
ローマでは、奴隷が労働を担い、市民は暇を持て余しました。 皇帝が業務日を年二三〇日と定めた記録が残っています。 残りの百三十五日、ローマは遊んでいた。三日に一日が、見世物の日でした。
そしていま、AIとロボットが労働を担い始めています。 経済学者ケインズは一九三〇年に「百年後、人類は週十五時間労働になる」と予言しました。 時間数は外れましたが、彼の立てた問い ―― 「人類は、手にした暇をどう使うのか」は、そのまま現代に残っています。
経営者は、本来いちばん暇であってよい人間のはずです。 ところが実際は、誰よりも働いている。考えるための時間が、いちばん足りていない。 この會は、その時間を月に二度だけ作ります。
順番に意味があります。心が開かないと、話は入らない。
話が入らないと、体験しても何も残らないからです。
その回の主賓を囲んで、まず食事から始めます。名刺交換の場ではありません。事業の話も、しなくて構いません。ここは、人が人に会うための時間です。
二席の講義。世の中の仕組みが、どこで、どうやってお金に変わっているのか。売り込みは一切ありません。知って帰っていただくだけです。
聞くだけでは分かりません。実際に見て、触れていただきます。ここが、この會がただの勉強会と違うところです。参加は任意です。
毎回、同じ話をします。一度で分かる内容ではないからです。
二度目、三度目で腑に落ちたと言われることのほうが多い。
五千年前のサイコロから、ローマの闘技場、江戸の富くじまで。何度禁じられても消えなかったものが何なのか。人が未来に張るとき、頭の中で何が起きているのかを見ていきます。
保険も、株式会社も、先物も、始まりは賭けでした。違いは「器」があるかどうかだけです。器のない賭けと、器を得た賭けの間に、どれだけの差が生まれたのかを数字で見ます。
禁止し、失敗し、公認する。国家が賭けを金融に変えた最初の例が、三百年前の大坂にあります。そのとき何が起き、いま何が起きようとしているのか。
労働を誰かが代われば、人は暇になります。ローマでは奴隷が、これからはAIが。二千年前に暇を手にした社会が何に金を使ったのかを見れば、次に何が来るかは見当がつきます。
會を続けるために、四つだけ決めています。
商品の勧誘、出資のお願い、契約の話。會の中では一切いたしません。もしご興味を持たれた場合のみ、後日あらためて個別にご説明します。
公募はしていません。会員またはその回の主賓からのご紹介が前提です。人数を絞るのは、全員が話せる規模を保つためです。
継続の義務も、年会費も、何かに参加する義務もありません。一度きりのご参加も歓迎します。
参加者の顔ぶれ、話された内容の外部共有はご遠慮いただいています。安心して話せる場を保つための、唯一のお願いです。
同業だけで集まっても、知っている話しか出てきません。
共通しているのは、会社を持っていることだけです。
これまでにご参加いただいた方の業種です。回によって顔ぶれは変わります。

年に一度だけ、會をまるごと海外へ移します。 五千年のあいだ一度も潰れなかった産業を、その現場で見る三日間です。 毎月の會でお話ししていることの、答え合わせのような時間になります。
| Name | 胴島會(どうじまかい)/ DOJIMAKAI |
| Organizer | 株式会社VERION TOUR |
| Frequency | 月2回(開催日は回ごとにご案内します) |
| Venue | 国内および海外(回によって異なります) |
| Seats | 各回 5〜10名(少人数制) |
| For | 経営者・事業オーナーの方 |
| Entry | 会員または主賓からのご紹介による招待制(公募はしていません) |
| Fee | 回によって異なります。ご案内時にお伝えします |
| Annual Dues | ありません |
| Once a Year | マニラにて2泊3日の特別回を開催(別途ご案内) |
紹介者を通じてご案内が届きます
ご出欠を事務局へお知らせください
会場・時間の詳細をお送りします
手ぶらでお越しください
二人は引き分けました。最後の一投は、あなたが張ってください。
※ 本来の丁半は、壺に伏せた二つの賽の目の和で丁(偶)半(奇)を決めます。ここでは賽ひとつ、
出目は演出のため六に固定しています。遊びであり、賭けは行いません。
開催のご案内は、招待状にてお送りしています。
ご紹介者がいらっしゃる方は、その方を通じてご連絡ください。
事務局より、あらためて個別にご案内を差し上げます。
幕を下ろして、もう一度はじめます。